デリバティブとは その2の(2) 4つの取引種別のうちの先物取引
4つある取引種別のうち、今回は、「先物取引(future:フューチャー)」です。
先物取引は、「ある商品をある数量、将来のある日に、事前に定める価格で売買する契約」であり、この点は先渡取引と同じです。先渡取引が相対(あいたい)契約であるのに対し、先物取引は定型化された附合契約であり、相手先が誰であろうと契約内容は一定です。このため、相手との交渉が不要であるという点で利便性があるといえます。この定型化された商品を標準物といいます。
契約内容が一定であるということは、不特定多数の人が売買するのに都合がよいことから、取引所での取引ができます。また、取引所に上場することにより、価格形成が客観的に行われるという利点も生まれます。買うことを予約することを「買建て」、売ることを予約することを「売建て」といいます。
また、先渡取引が現物決済であるのに対し、先物取引は商品引渡しのかわりに反対売買により生じた損益を受け渡す「差金決済」が行われるという点も特徴になります。反対売買はいつでもできるため、機動的な対応ができることになります。
先物取引における「差金決済」の具体的な事例としては、株の信用取引があります。保有銘柄の数倍の売り注文を出し、期限が到来した際に買い戻すのが「空売り」になります。
これは、たとえば当該銘柄の株価が100円で、将来株価が90円になると想定して、株価の高い現時点で現物を売るとともに「買建て」注文を行います。想定どおりになると10円の儲けが出るということになります。
最後に、証拠金制度というのがあります。一定の証拠金(予約金額の3%程度)を差し入れれば売買できることから少ない金額で大きな資金の取扱いができます。つまりレバレッジを利かすことができます。
次回は、オプションです・・・
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