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~メザニン~ 野村の社債発行を受けて

新聞などで、野村ホールディングスが社債と転換社債型新株予約権付社債を発行する旨が報道されたため、例によってEDINETでチェックしてみると平成20年12月1日付けで、有価証券届出書と発行登録書を提出したことが確認できました。

その際、「劣後特約」という文言が両社債に見られ、劣後債と共に優先株を思い出しました。これらを「メザニン(Mezzanine)」と呼んでいたのでセットで覚えていたのです。

それでは「メザニン」を整理してみると、語源は「中二階」という言葉だそうです。「ミドル」でよいぢゃないか!という説もあるようですが、厳密に区分できない「曖昧さ」を言葉として含有させたい意図が個人的に感じられます。

メザニンですが、債券担保証券(CBO:Collateralized Bond Obligation)を例に考えると少々理解しやすいかもしれません。債券担保証券は、複数の社債を裏づけ資産として発行されるのですが、格付けの高低を作り分けることによって投資家のニーズにあった設計ができるようになります。その際、3段階に分類し、高格付けのものをシニア債、低格付けのものをジュニア債、中間をメザニン債と呼ぶようです。「格付けが高い=リスクが低い=リターンが低い」になるかと思いますが、必ずしも高格付けのみニーズがあるわけではない(ポートフォリオを組む上で)ので、投資家にとって有用ということです。

翻って、株式会社のB/S上の貸方で、負債・純資産をリスク・リターンでみると、デフォルト時、債権者は株主に優先して弁済を受けることから、負債の部の方がローリスク(=シニア)、純資産(株式)の方がハイリスク(=ジュニア)といえます。だいぶ昔ですと「配当率」などという概念があって、株主は5%の配当を受領できた(確か株式の額面に対して)ため、社債の利率と比較しやすい部分もあったのでしょうが・・・。

そうすると、負債(シニア)の中ではリスクの高い「劣後債」や純資産(ジュニア)の中ではリスクの低い「優先株」がそれぞれ「メザニン」ですね・・・となるということです。でも、線引きをしてしまうと負債はあくまで2階部分で、純資産はあくまで1階になってしまうので、曖昧な「中2階」という言葉が使われることとなったと推定されます。個人的には言い得て妙と思います。

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